蟲師「春と嘯く」

なんか……久々にホッとできる話だった。
前回の曲がり竹の回が哀しい話だっただけに、なおさら……。
ミハルの姉スズのキャラクターが、声も含めてとってもGOOD。「ギンコさん」でなく「ギンコ」という呼び方ひとつで、彼女のギンコに対する想いが伝わってくるのも良い。
珍しくギャグっぽいシーンもあったが、これがまた絶妙。マンガのギャグをそのままアニメにするのは意外に難しく、大抵は寒い結果になるのだが、今回は間の取り方、カット割り、役者の演技とも絶妙で、深夜だというのに思わず声をあげて笑ってしまい焦った。
さらに特筆すべきは、雪の描写。
オイラもそうだが、ついめんどくさくて雪を白い点あるいは球で描いてしまう。だがこれでは、雪のひとひらひとひらが形を持っていて、微妙な重量感、湿気の含み具合までが感じ取れる。
ほんと脱帽です。