時をかける少女

最初にCMを見たときは正直「いまさら時かけ? しかもアニメってw」だったのが、あの青空と入道雲、そして「いっっっけえぇぇぇぇっ!」を何度も見ているうちに、んんこれイケるかも……に変わっていったのでした。
あれから約1年、ようやく本編を見ることができました。
もうさんざん感想は出尽くしていると思うけど、やっぱり「いい作品」でした。
極力無駄な線を省いたシンプルなキャラクター、これはつまり「アニメキャラは動いてナンボ」ということをスタッフがちゃんと分かっている証拠。
美術の美しさ、音楽、キャストも文句なし。
ネタバレを遮断していたオイラは、原作の深町くんにあたるキャラが彼だと分かった時「やられた!」と思いました。そのあとの「未来で待ってる」「必ず行くから」に思わずグッと……。
「日本アニメの最高傑作!」とか「感動!」とか、そんな大仰なアオリはこの映画には似合わない。実際、技術的にもっと優れている作品は他にいくらでもあるし。
でも純粋に「見て良かった」と思える作品。実はそういう作品って意外と少ない。特に最近は。
見終わった後に、夏の夕暮れ、グラウンドの片隅で友達とバカ話をしていた15〜6の頃を思い出させてくれる、そんな映画です。