鉄人28号

某レビューサイトで、2005年ワーストに選ばれていた作品。オイラ原作にさほど思い入れがないので、いままで積極的に観たいとは思わなかった。
観た感想としては、「微妙……」。
特に面白くもないが、かといってワースト1というほどヒドくもない。「デビルマン」のような、ネタ映画としての突き抜け方もないので、「ふーん……」で終わってしまう。
CGに関してはもう散々言われているので、あえて言うまい。
巨大ロボットの実写バトルという、本作とほぼ同じコンセプトの映画に「ロボジョックス」という作品がある。約20年前の作品。特撮は主にミニチュアのコマ撮りだった。
正直ストーリーは「?」だったが、巨大ロボがドスンと一歩足を踏み出したときの興奮と感動は今でもはっきり覚えている。
残念ながら「鉄人28号」には、そういうカタルシスは皆無。スタッフはわざとやってるんじゃないかと思うほどだ(^_^;
エンディングに数コマ原作カットが挿入されているが、そこに描かれた鉄人たちの何と躍動感にあふれていることか!
最新のCGが、ペンとインクだけで描かれたマンガの足元にも及ばないなんて、情けなさすぎる。